キプロス国旗

キプロス(サイプラス)


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ラルナカ空港ホテル

 キプロス(英語読みはサイプラス)のラルナカ空港に降り立ったのは、深夜の12時近く。レバノンから直接アテネへ帰るつもりでいたのですが、「3日後まで満席」のためキプロス経由アテネ行きに変更したのです。この国に関しては、「アプロディテの生まれた場所」という神話の知識しか持ち合わせていないのでとても不安です。

 税関を抜けるとレンタカー会社のカウンターがずらりと並び、その横にインフォメーションがありました。閉まっていたらどうしようと思っていたので、その明かりは地獄に仏のようにうれしいものでした。応対も親切で地図も沢山くれましたが、どうも説明がふに落ちない。後でジワジワっと思い知らされることになるのですが、この島の観光は車での移動が大前提、彼女はその道順や所用時間を説明していたので話が合わなかった、と言う訳です。

 車なら「No problem(問題ない)」なのでしょうが、所持金も残り少なくカード類を持たない当方としましてはレンタカーは「問題外」。今夜はここ(空港)にいるしかなさそうです。朝まで発着便があるので、「追い出さる心配は無さそう」と、インフォメーションでもらった資料を検討しながら、待合室で夜明かしをすることにしました。中東疲れの身にはこたえますが、深夜見知らぬ街に出るより警備員が見回ってくれる場所の方が安心ですからね。




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ニコシア

 空港ホテルで検討の結果、最初にこの国の首都、城壁に囲まれた旧市街と考古学博物館があると言う、ニコシアへ行くことにしました。ラルナカからサービスタクシーで40分、宿をとった旧市街も展示品の豊富な博物館も「Very Good!」。初めて食べた名物の焼きチーズ"グリル・ド・ハルミ"も含め、初日をニコシアにしたのは大正解でした。

 キプロスを語るのに避けられないのが、トルコとの間の領土争い「キプロス紛争」。ここニコシアの北半分はトルコ軍の占領地で、街の中央にはグリーン・ラインと呼ばれる境界が存在しています。"グリーンに塗ったドラム缶が積んであるだけ"なのですが、付近の廃屋や誇示するように掲げられた国旗を見ると緊張感がはしります。もちろん周辺は撮影禁止。

ファマグスタ門

ファマグスタ門

 このファマグスタ門の内部と城壁の一部は貸し出しホール。ヒンヤリと薄暗い中世の門の内部に入ると・・・、10数台のパソコンが並び現代の若者達が画面に見入っています。翌日からの"パソコン・フェア"の準備中で、「明日くれば手ほどきを受けられる」、と勧めてくれました。中世と現代が上手くマッチしたこんな光景は歴史のある街ならでは、ですね。



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リマソール

 ニコシアからサービスタクシーで1時間半、キプロス・リゾートの中心地ともいえるリマソールに到着です。目的地が近づくと運転手が 「Where?(どこ?)」と一人一人に尋ねています。どうやら希望地点で降ろしてくれるようなので 「リマソール城!」。

 このお城の近くにインフォメーションがあると聞いています。空港でもニコシアのインフォメーションでも、「ホテルや遺跡のことはリマソールで聞くといいわ。お昼までに行けば大丈夫」と言われていたので間に合うように早起きしたのに・・・。案の定(お察しの通り?)閉まっていました。まだ11時だというのにです。

 閉まっていたというより、たまたま職員が外出中という雰囲気。ニコシアの民芸博物館でも同様でしたが、いかにもギリシア的発想。ここが文化的にも、ギリシアに非常に近い国であることを痛感いたしました。頼りは空港でもらった地図だけ。この島の交通事情もわからないまま遺跡巡りをしなくてはいけないとは、何とも辛い話です。



クリオン

 博物館になっているリマソール城で、「クリオンに行きたいのですがタクシー乗り場は?」と館員に尋ねると、「タクシーは高い。クリオンに行くならあのバスに乗りなさい」と博物館前に停まっているバスを指差します。「アポロンの聖域にも行きたいの」と重ねて聞くと「大丈夫」とさも自慢ありげに、

「You can walk.(歩ける距離だよ)」。が、この「You can walk」が曲者でした。

古代劇場

地中海を見下ろす古代劇場

 クリオン遺跡の窓口には地図があり、古代劇場からアポロンの聖域までの遺跡が示されています。これがあれば歩けるかもしれないと、「この地図ありますか?」と聞くと「ない」と取り付く島もありません。徒歩での時間はわからないというし、アポロンの神殿からではバスもタクシーもないという。荷物を預かってもらい配置関係だけを頭に入れて、まずは「古代劇場」へ。

 BC2世紀に造られたというこの野外劇場、今は完全に修復がなされ音楽会や演劇に使われているとか。この日も何か催し物があるのでしょうか、数人のスタッフが舞台作りに励んでいました。すぐ脇にはモザイクの床の残る館跡もありますので見落とさないで。




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アポロンの聖域

アポロン神殿
 ここからは頭に入れた地図通りに、柵を越え車道を通ってひたすら歩くのみ。中間地点のスタジウムが確認できたので道に間違いはなさそうだけれど、たった一つの誤算は水を売っている売店も物売りも「無い!」こと。

 アンコール、ジェラシ、パルミラと、遺跡には物売りの子供たちが"付き物"と思い込んでいた私は愚かでした。遠くに見えてきたこの神殿を目指して藪山を越え(車道は迂回していますから)、やっとアポロンの聖域のチケット売り場にたどり着いた時の第一声は

 「お水ありますか?」

 と売り場の係員、棚に置かれた自分の水筒からコップに水を入れ、だまって差し出してくれました。そのなんと甘露だったことか!




アポロンの聖域

アポロンの聖域 : 遠景は地中海

 親切な係員さんのおかげで無事遺跡の見学ができましたが、骨身にしみたのは「キプロスの遺跡巡りは車に限る」と言う事。空港にずらりと並んだレンタカー・カウンター、インフォメーションの人たちの説明の意味がここに来てやっとわかりました。レンタカーが無理なら、せめてお水だけはお忘れなく。



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パフォス

 パフォスでの宿は、ホテル・リストの中から選んでおいた「海岸沿いで市内の遺跡に歩いても行かれる」場所にあるホテルにしました。丁度日曜日とあって市内の博物館は軒並み閉まっていたのが残念でしたが、カト・パフォス地区にある遺跡は夕方までオープン。中でもディオニソスの館のモザイクは、世界文化遺産にも指定されているだけあって規模も図柄の豊富さも群を抜いて迫力がありました。

パフォス夕景

パフォス : オールド・ポートの夕景色

 カト・パフォスの港には中世の砦があり、夕方になると涼を求める人々で縁日のような賑わいを見せます。焼きモロコシやアイスクリームを食べながら眺めたこの風景、砂漠の旅の最後にしては上出来でした。



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