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テッサロニキ/ギリシア |
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紀元前4世紀、ペルシアを攻めインダスまでという大帝国を築き、東西の文明を交流させるきっかけともなったアレクサンダー大王の大遠征。マケドニアは32歳という若さでこの世を去った彼の故郷です。さあこの旅で、一体何に出会えるでしょう。
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アテネから北へバスで約7時間、その名をこの地の王に嫁いだアレクサンダーの妹「テッサロニキ」からもらったという歴史のある街に着きます。今回は節約(7700ドラクマ:3500円)とギリシアの広さを実感したくて敢えてバスにしました。が、アテネから500キロほどのバス旅行はかなり辛い。体力のある人向きでしょうか。
海岸通りに出ると嫌でも目に付くのが「ホワイト・タワー」。1キロほどの海岸(ニキス通り)を海風に吹かれながらタワーに向かって歩くのは快適です。左手にはずらっとカフェが並び観光客でにぎわっています。ここのコーヒーは700ドラクマとタベルナ(食堂)の約1.5倍。日本円で300円と多少高いけれど雰囲気に負けてフンパツしてしまいました。
松の巨木に囲まれた"ホワイト・タワー" 実はこの塔トルコ時代には反乱兵の牢獄で、ここで大虐殺が行われたために「血の塔」と呼ばれていたという曰く因縁つきの代物。その後表面を白く塗り替えて「レッド・タワー」から「ホワイト・タワー」にと変身(日本の政党も名前を変えれば中身も変わる、かな?)したのです。周囲は松の巨木が印象的な公園で、テッサロニキには欠かせない風景の一つになっています。
塔内はビザンチン博物館。確か有料のはずでしたが、入り口で「フリー」と言われたのでそのまま中に。内部はこんな風になっていました。いくら表面を塗り変えたとはいえその歴史を思うとちょっと「ゾクッ」としてしまいます。 |
ここも今日は日曜日でもないのに「フリー」???。翌日フィリッポス2世の墳墓のあるヴェルギナに行きその素晴らしさに感動して2日後再度この博物館の「ヴェルギナの宝物」を見に来た時はしっかり1500ドラクマ徴収されました。6月5日の木曜日、一体この日は何の記念日だったのでしょう。
左がアレクサンダー大王の父、フィリッポス2世の骨が入っていたという黄金の小箱。蓋にはマケドニア王家の象徴、太陽の紋章(光線が16本)が刻印されています。王妃と見られる女性の骨が入っていた小箱も展示されていましたが(向かって右)こちらの太陽は光線が12。天皇家の菊のご紋章が16弁というところを見ると「16」という数字には何か意味がありそうですが、どなたかご存知?
他にも青銅の武具、彩色陶器、ガラス製品、そして意趣にとんだ金細工の宝冠の素晴らしさ!(いくつも展示されているのです)。ただ不思議だったのは私の好きなビーズ玉がなかったこと。BC4世紀のマケドニアにはまだ入ってきていなかったのでしょうか。それとも大王達はガラス玉より武具と一緒に眠りたかっただけかな。 |
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始発のバスでアレクサンダーの生誕の都「ペラ」へ。テッサロニキから40分、なだらかな牧草地帯の真ん中でバスを降ろされました。「エッここ?」。起伏のある場所、山や海が迫っているという所に残る遺跡ばかり見てきた目にはあまりにものびやかな風景です。
この地に生まれたアレクサンダーが、亡父(フィリップ2世)の夢を継ぎペルシア遠征へと出陣したのは紀元前334年。まず
トルコに入った彼はエフェス、ミレトスなどの都市を支配下におき、有名なイッソス(現シリアとの国境付近)でペルシア軍と戦い、その後も休むことなく
レバノン、
エジプト、
ヨルダン、
シリアの諸都市を陥落させ、BC330年ついに大国ペルシアを滅ばします。
遺跡に残る市松模様のモザイクと数本の柱はペラの象徴 インダス川まで続いたこの大遠征はBC323年、早すぎる彼の死で終わりを遂げますが、これが東西文化の大交流となり次の新しい文化"ヘレニズム"(オリエントと融合したギリシア風の文化)を育んだのですから、その壮大なスケールにゾクゾクと鳥肌が立ってしまいます。 この翌週、中東(シリア・レバノン・ヨルダン)行きが決まっていましたので、彼の地に残したアレクサンダーの足跡のことを考えながらこの遺跡を歩いてきました。ですからジェラシュ遺跡(ヨルダン)の博物館で彼のコインを見かけた時、旧友に出会ったような懐かしさを覚えたものです。 |
道路を挟んで向かいには博物館。この遺跡から出土したモザイクの数々、特にこの「獅子狩りの図」は見事です。神話などを題材にして形式的に流れがちな多くの作品とは異なり、アレクサンダーを描いたというこのモザイクは躍動的で生き生きとしていました。
獅子狩りのモザイク : 向かって左がアレクサンダー大王 皆さんが歴史の教科書などで一度は見ている彼の勇士は多分「イッソスの戦い」を描いたモザイクでしょう。これはポンペイ出土の床で、現在はナポリの国立考古学博物館に展示されています。数年前ポンペイを訪れた際立ち寄りましたが、大画面ながら細部まで緻密な描写で仕上げられ本当に素晴らしい物でした。 |
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