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阿蘇の温泉


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山鹿温泉

 吉野ヶ里を見学後、久留米を過ぎて南南東に走ること約1時間(久留米からです)。今回の北部九州旅行、「装飾古墳」と「阿蘇の温泉」の交差点がここ山鹿でした。夕刻の到着になってしまいましたので翌朝、少し早目にチェックアウトをして町を見て歩きました。

桜湯
 "山鹿千軒たらいなし"と唄われるほど、湯量が豊富な山鹿温泉。その中心が"桜湯"、というので「いざ、"桜湯"」へ。ところが、日本列島を巻き込んだ「列島改造」の嵐はこの温泉町にも吹き荒れたのでしょうか、表通り側は個性のない集合ビルでガッカリ。

 でも裏手に回ると・・・、道後温泉を模したという唐破風の入り口が待っていてくれました。薄汚れたビルに唐破風屋根はちょっとミスマッチではありましたが、これを残してくれただけでも山鹿の方達に感謝しなければいけませんね。


 その玄関前には飲泉場。写真を撮りながらしばし観察しただけでも、何人もの方がペットボトルや水筒を持って温泉を汲みにきていました。ここのお湯、何に効くのでしょう。聞いてくればよかった。



桜湯

 浴室は階段付きで天井がとても高い。「あの階段は?」と問うと「2階の休憩室(別料金)から直接ここに来られるようになっているのよ」との事。お湯は肌にまとわりつくように柔らかくちょっと"ぬるめ"。「ゆっくり入ってられるし、良く暖まるからここが一番」と常連さん達。確かにしばらくたつと額に汗が浮かんできましたし、浴後感はさらっとしてお肌はツルツル、いわゆる「美人の湯」なんです。

 公衆浴場での楽しみは土地の方達とのおしゃべり。付近にある チブサン古墳のこととか、ビルに入ってしまったこの温泉のこととか、色々聞いてみました。「区画整理で道路は広くなったけれど、建物も建て替えてしまったからね。木造三階建ての温泉宿は残したかったわ・・・」。これには全く同感。情緒・風情、といった換金しにくいものは、行政やゼネコンからは無価値にみえるのでしょうか。




開館時間 : 5:30〜24:00
休館日 : 第3水曜日

入館料 : 大人130円 子供(小学生未満)60円

TEL : 0968-43-1802
所在地 : 熊本県山鹿市


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山鹿灯籠民芸館

 観光パンフレットを見て山鹿が、「温泉と古墳」プラス「灯籠と灯籠祭り」で有名だと知りました。和紙と糊だけで作られる伝統工芸品「山鹿灯籠」。それを頭にのせて踊るのが「灯籠祭りの千人灯籠踊り」(8月15・16日)とか。

山鹿灯籠民芸館
 どんな代物か、一度見てみたいといつものように情報収集。"桜湯"の入浴客に尋ねると、「公園の向かいの灯籠館で見られる」とのこと。別の方からは「御前湯の龍の天井画があるから忘れずに見てきて」と声がかかりました。ハイ、了解。

 教えられた公園の池からは湯気が出ていて、立て看板には"足湯"とあります。人目を気にせず足を浸せる温泉池が町中にあるなんて、うれしいですね。手を暖めながら周囲を見回すと、向かいに何とも魅力的な建物。引き寄せられるように近づいてみると、これが「山鹿灯籠民芸館」でした。

 大正14年に銀行として建てられたと言うこの建物に入ると、薄暗くされたロビーは天井から吊るされた無数の灯籠の明かりで幻想的な雰囲気。ガラスケースの中には熊本城・合掌造り民家・薬師寺三重の塔・・・、と「こんな物まで灯籠に!」と驚かされるほど精密な作品の数々、どれもが和紙と糊だけで作られていると聞き、2度ビックリです。


 このロビーでは「灯籠製作行程」と「山鹿灯籠祭り」のビデオを見ることが出来ます。ちょっと長い記録ビデオなので(40分ほどだったでしょうか)、時間のない方は作品を鑑賞しながら横目で見る、方が良いかもしれません。時間などは受付で聞いてみて下さい。



山鹿灯籠の由来

 "第12代景行天皇九州巡行時、菊地川を遡って山鹿に上陸しようとしたが霧に行く手を阻まれた。その時、山鹿の人々が炬火(たいまつ)を持って案内し、天皇一行は無事上陸することが出来た。以来、行在所跡(大宮神宮)に天皇を祀り、毎年灯火を献上したのが「灯籠」の起こり。"    「民芸館のパンフレット」より

灯籠民芸館展示室
 「ムム、景行天皇?!」。政治色の強い「記紀」は、何かうさんくさい気がして今まで敬遠してました。そもそも、神話上の"神武"と現天皇(編纂時は持統天皇)まで一本の線で結ぼうと、即位年(紀元)を設定した点からして(それもBC660年とは!)「怪しい」ではないですか。でも九州には各地に"景行天皇の巡行伝説"が残され、どうしても彼を避けては通れない。

 「仕方がない」、帰宅してから関連の本を読んでみました。景行天皇は息子ヤマトタケルノミコト(「古事記」では倭建命、「日本書紀」では日本武尊)を熊襲討伐に九州に遣わしたとされる人物。倭建命は神話上の人物かと思っていましたが、まあここまでは「OK」。

 ところが、ここからが曲者。「魏志倭人伝」で紹介された"邪馬台国"や"卑弥呼"、"倭国"や志賀の島で発見された"金印"の記述もない。それどころか、"卑弥呼"が"神功皇后"に想定されたり、初代天皇の即位を遙か昔にしてしまった関係上、100才をこえる長寿天皇が続いたりで、読めば読むほど"史実"は霧の中。


 「天皇制の正当化」目的に作られた物ですから、逆算法で作られた説話の挿入が多くて、パズルとか迷路と言うよりまるで蟻地獄。 装飾や後付けを取り除き、やっと史実に「一歩近づけた!」と思った途端、「ズブッ!」と以前より深くもぐってしまう。この調子だと「九州編は完成できないのでは」と、絶望感すら覚えてしまう日々でした。 これではならじ。専門家ではないのでここはちょっと目をつぶり、関心のある方はご自分で調べていただくことにして、先に進むことにします。



開館時間 : 8:00〜18:00
休館日 : 12月29日〜翌1月1日

入館料 : 大人210円 小中学生100円

TEL : 092-845-5011
所在地 : 山鹿市九日町1606−2


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垂玉温泉

 山鹿の市立博物館と県立の 古墳館、そして チブサン・オブサン両古墳、と装飾古墳にドップリと浸った今日一日。予備知識なしの初会としては、まあ満足の古墳巡り。これでやっと温泉を楽しむ心境になりました。頭の中を"温泉モード"に切り替えて、「暗くなる前に」と、阿蘇への道を急ぎます。

垂玉温泉
 南阿蘇山中にある垂玉温泉は、「九州に行ったら泊まろう」と決めていた秘境の一軒宿(日本秘湯を守る会の)。別棟になったお風呂は、手前の大屋根がサウナ・打たせ湯つきの大浴場「天の湯」。奥の茅葺き屋根が露天風呂「かじかの湯」と「桶風呂」で、露天風呂の方は朝夕で男女が入れ替わります。できたら両方に入ってみて下さい。



金龍の滝見温泉
滝の湯

 泉源は、背後にそそり立つ岩山「金龍山」から流れ落ちる金龍の滝。垂玉温泉ならではの露天風呂はその金龍の滝の真下にある「滝の湯」です。このお風呂は混浴ですが、フロントで「湯あみ着」なるものを貸してくれますので(無料です)、気になる方は借りて行きましょう。

 早めに朝食を済ませ、旅館前の道路を渡った所にある名物「滝見」の露天風呂へ。脱衣所側から見ると、正面に小さな滝。「ナーンダ。意外と小さいんだ」と期待外れの心境でお湯へ入りました。でも、湯船の奥へと進むと左手に、落差?mの金龍の滝が見えてきました !

 湯船の縁部分(写真正面)は凸状に一人分ほど張り出していて、「もしかしたら滝見のために直したの?」と思うほど、滝を眺めるのに丁度よい窪みなのです。朝食時を狙ったせいか他に入ってくる人もなく、せっかく借りていった「湯あみ着」でしたが途中で脱いでしまいました。やはり温泉は裸で入るのが一番です。




TEL : 09676-7-0006
所在地 : 熊本県阿蘇郡長陽村河陽


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地獄温泉

 垂玉温泉から1キロほど阿蘇方面へ上ると、どっしりとした茅葺き風のこちらも一軒宿、地獄温泉"清風荘"があります。"地獄温泉"と書かれた大きな提灯が「よくぞ遙々来るものかな」と心の何かを刺激して、旅人の自分に「酔ってしまいそう」。どちらに泊まっても他の温泉に無料で入れる入浴券をくれますので、フロントに一声かけてもらって行きましょう。

 この温泉の売りは何といっても泥湯"すずめの湯"。看板に従って、前庭横の階段を期待に胸をワクワクさせながら降りていくと、屋根掛けされた半露天のお風呂が見えてきました。そうですこれが"すずめの湯"。左手奥の湯屋が内湯も兼ねた脱衣所で、ここから裸で皆さんの注目の中に出て行く(入っていく?)のは、バスタオルを巻いていてもちょっと度胸が要りました。


すずめの湯

 お風呂はいくつかに仕切られていて、写真手前はぬるめ。奥が温度も泥の具合も丁度よい「昔からある」お湯だそうで、常連さん達はここにたむろしていました。簀の子状の底は「噴出している温泉の上に直接浴槽を作っている」からで、全国的にも珍しいそうです。底が簀の子になっているせいか、東北の後生掛温泉の泥湯よりサラッとしていて、お湯をすくって体に塗ろうと思っても上手くいきません。何度か試していたら隣にいた人が、浴槽わきの崖下に溜まった泥を洗面器に取ってくれました。「これを塗って、乾いたら又お風呂に入ってを繰り返したらいいよ」。



入浴料 : 400円

TEL : 09676-7-0005
所在地 : 熊本県阿蘇郡長陽村河陽


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阿蘇火山博物館

 "すずめの湯"が気に入って、結局2時間近くも出たり入ったり。体中の関節が緩んでしまって動きたくもない。でも今日は何としても(レンタカーの都合もあるし)、阿蘇を抜けて久住の黒川温泉まで走らなければなりません。で、眠気覚ましも兼ねて草千里にある「阿蘇火山博物館」に立ち寄ることにしました。

阿蘇火山博物館

草千里にある博物館、バックは杵島岳

 交通不便な博物館には駐車場が付き物、と思ってましたのに前の広場は"草千里有料駐車場"。入り口で「博物館を見に来たのですが」と一応言ってみましたが、「駐車場に入れるなら料金を頂きます」と冷たい返事。国定公園の中だから「仕方ないか」と思う反面、入館料が高いのだから「割引ぐらいしてよ」と愚痴りたくもなりました。皆さんはどう思われますか? (ちなみに、駐車場料金は1時間でも1日でも一律で、乗用車は410円、デシタ)



ストロンボリ現象

 真紅の花芯のような、打ち上げ花火のように華麗な、噴火の写真が人目を引くエントランス。火山の成り立ち・火山エネルギーの利用・火山の岩石・阿蘇の動植物・・・等など。火山一色の館内展示を見て歩く内にこれが、「噴出されたマグマが、放物線を描いて落下する"ストロンボリ現象"」だとわかるようになっています。噴火シーンを映像で紹介する、"世界の火山・日本の火山"コーナーでは、ハワイのキラウェア火山の噴火から昭和新山まで楽しませてもらいました。

阿蘇火山博物館

 呼び物は、展望台まで行かなくとも火口内部の観察が可能、という「火口内ワイドスクリーン」。火口壁に設置された2台のカメラを自分で遠隔操作し、火口内の様子を眼前の大スクリーンで見ることが出来るのです。この日は曇天でしたが火口付近は霧もなく、眼前の画面は火口底の"湯だまり"映し出していました。

 圧巻は超広角マルチスクリーン(4mx30m)、決死の空撮「阿蘇の四季」。なのでしょうが、臨場感を強調するため「カメラを振っているのでは?」と勘ぐりたくなるほど視点が揺れる。画面に集中しすぎたせいか、だんだん車酔い状態になってきました。「酔い止め薬必携(?)」の、迫力ある映像だったことは確かです。




開館時間 : 9:00〜17:00
休館日 : 年中無休

入館料 : 大人840円 子供(小学生未満)420円

TEL : 0967-34-2111
所在地 : 熊本県阿蘇郡阿蘇町千里ヶ浜


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黒川温泉

 やまなみハイウェイを別府方面に走り、瀬ノ本高原を左折すると(約6キロで)山間の温泉郷"黒川温泉"。ここは全旅館23軒のそれぞれが、個性豊かな露天風呂を持っていることでも有名です。黒川温泉での強ーい味方は、旅館組合の案内所「風の舎」。入り口のテレビでは各旅館の露天風呂を絶えず流していますし、案内の人も親切でした。宿を決めてない人も露天風呂情報の欲しい人も、まずはここを目指しましょう。

黒川温泉

 「風の舎」前は駐車場になっています。温泉内の道路は狭いので、場合によってはここに車を置いて、旅館や共同浴場まで歩いたほうが良いと思います。



入湯手形

入湯手形

露天風呂巡り入湯手形
 1枚1,000円のこの手形、持っていると各旅館自慢の露天風呂3ヶ所に入浴できます。(有効期限3か月)。個別に料金を払うより割安ですしお土産にもなる優れ物。「買おうかな?」とも思ったのですが、時間的に3ヶ所は無理なので諦めました。

 絶景の湯、幽谷の湯、木霊の湯、満天の湯、美人の湯・・・・・・に岩戸風呂と全部で23ヶ所! 全ての露天風呂を制覇すると「パーフェクト賞」として、「認定証・黒川温泉グッズ・宿泊補助券」がプレンゼントされるそうです。どなたかお試しを。 (入浴時間は各旅館とも8:30〜21:00)



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黒川温泉の共同浴場

その1:"地蔵の湯" 垂玉温泉で仲居さんに「明日は黒川温泉」と話すと、「でしたら地蔵の湯に入ってみて。お湯が柔らかくて良いですよ」とのこと。で、荷物を置いてすぐ(宿のお風呂に入る前)に行ってみました。「身代わりの首なし地蔵」様がまつられている地蔵堂、その向かいにある共同浴場だから"地蔵の湯"、なんですね。「さあ入ろう」と思った途端に大失敗。

地蔵の湯
地蔵の湯回転ドア

地蔵の湯の入り口は回転ドア

 無人のこのお風呂、入り口は100円を入れると開く有料ドアになっていました。説明通り壁際の料金箱にお金を入れると、ドアがサァーと開く。ところが、手前の回転柵が邪魔して「あれ、入れない!」。と焦っているうちにドアは閉まっていました。お金を入れる時、ドアの前(入り口ゲートの中)に入っていないといけなかったんです。

 今度は料金箱の横まで入り再度100円を投入、無事に入ることが出来ました。中にも料金箱があり、今度は「入浴料150円」。でも、ドアの開閉に200円使ってしまったので、「合計250円でいいですよね」とつぶやきながら、50円入れて入浴してきました。皆さんはこんなミスをなさらぬように。




穴湯

その2:"穴湯" もう一ヶ所の共同浴場が"穴湯"。川沿いの素朴な小屋は、雰囲気的には奥会津・木賊温泉のそれと良く似ています。仕切りなしの内部は左に脱衣所、川側が浴槽。アプローチからも内部が良く見える上に混浴ですから、連れでもいないと「ちょっと入れないな」。と、ここは写真のみでコメントは無しです。 (入浴料:大人100円、子供50円)



黒川温泉観光旅館協同組合「風の舎」

TEL : 0967-44-0076
所在地 : 熊本県阿蘇郡南小国町黒川さくら通り


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