日本国旗

越のヒスイ



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フォッサマグナ・ミュージアム

 「古期岩層から成る日本弧状山脈が太平洋に向かって前進し、その前面に現れた七島山脈に衝突し、北日本弧と南日本弧の二つに引き裂かれ、その間に巨大な裂け目が生じた。それがすなわちフォッサマグナである」

(明治初期、日本に近代地質学を伝えたドイツ人学者エドムント・ナウマンの解説による)

 要は、大陸の一部だった古日本列島が太平洋に押し出され、伊豆七島山脈にぶつかって二つに引き裂かれた。それが大きな溝、フォッサマグナ。その裂け目が沈んで海になり、海底火山の活動で大量の噴出物が堆積、やがてそこは隆起して陸地となり、その後に生まれたのが八ヶ岳や富士山。 と言うことです。

 
フォッサマグナ・ミュージアム

フォッサマグナ・ミュージアム

 世界に巨大断層はあっても、列島を完全に2つに引き裂いた大きな割れ目は日本だけ。以前は、大地溝帯と訳した書物も多かったのですが、溝の西端は確認できても東端は不明瞭(存在しないかもしれないんですって)。よって、ここは大地溝"帯"ではなくて、フォッサマグナ=大きな溝、もしくは糸魚川・静岡構造線と呼ぶのが正解。



 隕石や地球最古の岩石など、「地球誕生」をイメージした第1展示室。緑・赤・緑と幻想的に変化する照明が期待感を高めます。お隣はヒスイを初め神秘的な石の数々を展示した「魅惑の石たち」。そして、この博物館のメインテーマ、フォッサマグナを紹介した「大地のロマン」。最後に、人間と石との関わりを歴史をテーマとした第4展示室「人間と石」へと続きます。

第一展示室
第一展示室

 鉱物のお好きな方でしたら、1日いても退屈しなくてすみそうな展示品の数々。寄贈されたナウマンの遺品や業績も必見ですが、暗やみで輝く石・様々の形をした鉱物の結晶などが楽しめる「魅惑の石たち」コーナーが特に気に入りました。そう言えば、恐竜のウンコの化石もここにありました。興味のある方、お見逃しなく。



開館時間 09:00〜16:30
休館日 月曜日(祝日振り替え休日の場合は開館)
祝日及びその翌日・年末年始
入場料 大人500円 高校生以下300円
TEL 0255-53-1880
住所 〒941-0056 新潟県糸魚川市一の宮1313


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奴奈川姫

 越の国に賢く美しい奴奈川姫がいるとの噂を聞き、はるばる出雲から大国主(おおくにぬし)命が求婚にやってきました。二人の間に生まれたのが建御名方(たけみなかた)神。大和朝廷への国譲りに最後まで抵抗したが敗れ、信濃に逃れて諏訪大社に祀られたというあの神様です。奴奈川姫シアターでは2人の恋の駆け引きをロマンチックに描いていますが・・・、本当はどうだったんでしょう。

奴奈川姫シアター

渟名河(ぬなかは)の 底なる玉

 求めて 得まし玉かも

 拾ひて 得まし玉かも

あたらしき 君が 老ゆらく惜しも

奴奈川姫シアター

この地に残る「出雲族に攻められて敗れた」、という言い伝え。
「ヒスイの玉作りが古墳時代に突如として終わりを告げた」という歴史的事実。

奴奈川姫シアター

奴奈川姫シアター

 あわせてみますと伝説の陰に、"求めて得まし"緑の玉ヒスイをめぐる出雲と越の恋のさや当て、ならぬ両者の勢力争いが見え隠れしているような気がしてなりません。カメラを準備している間に消えてしまった、麗しい姫のお顔はこのシアターまできてご覧下さい。


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長者が原遺跡

 ヒスイを調べ始めたら、どの本にも「必ず」と言って良いほどに顔を出すのがこの遺跡。それらによりますと、

 「つい最近(昭和初期)まで日本にヒスイは産出せず、原石も主産地ミャンマー北部から(中国経由で)運ばれたと考えられていた。その後、小滝川と青梅川で原石が確認されると共に、それまでにヒスイの玉類や砥石などが発見されていた長者が原遺跡がクローズアップされた」。そして、「1954年から3次にわたる発掘調査で砥石が多量に出土、ここでヒスイの加工が行われていたことは疑いないと思われる」と結んでありました。

長者が原考古館

長者が原考古館

 考古館前で発掘していた調査員の方に「どうしてここが玉作りの工房跡とわかったんですか?」と質問しましたら、「未完製品や砥石などが出土してますからまず間違いないのでしょうが、寺地遺跡のような完全な状態の工房が発掘されたわけではないので・・・・」と言葉を濁されてしまいました。



 ヒスイ研究者にとって記念碑的な遺跡だということはわかりましたが、専門家が断言できないのでは、こちらもいい加減なことは書けません。ですからここではパンフレットの引用にとどめさせていただきます。

長者が原遺跡

日本海に向かって緩やかに開けた台地
 「この遺跡は玉や石斧を作り、日本各地へ供給していた縄文時代(約5000年〜3500年前)の集落跡です。姫川の河口から約3キロ・標高90mの丘陵地にあり、様々な生活用具のの他、ヒスイの玉や蛇紋岩の磨製石斧、これを作った道具などが数多く出土しています」。



 「1500年もの間、何世代にもわたって住み続けられたムラの跡はおよそ南北180m・東西100mの規模を誇ります。中央には祭りなどを行ったとされる広場が認められ、これを囲むように住居が築かれました」。

 長者が原は青森の三内丸山とほぼ同時期に栄えた縄文のムラ。あちらで出土したヒスイは、この地域から運ばれたのはまず間違いなさそう。この台地から眺められる日本海(写真中央)から、北へ南へと交易船(あくまで想像です)が行き来したのかと思うと、又一つ縄文のイメージがグレードアップしたような気がします。



開館時間 09:00〜16:30
休館日 月曜日(祝日振り替え休日の場合は開館)
祝日及びその翌日・年末年始
入場料 大人200円 高校生以下100円
TEL 0255-53-1900
住所 〒941-0056 新潟県糸魚川市一の宮1383


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