日本国旗

常陸の国



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土浦市立博物館

"茨(いばら)をもちて城(き)を造りき。ゆえに、くにの名を茨城(うばらき)という"

  "東は香島、南は佐我の流海(さがのながれうみ)、西は筑波山、北は那珂の郡なり"。 と常陸風土記がうたう茨城。 漠然とながらこの地に興味を持ったのは、北九州に多い装飾古墳が山陰と茨城以北にも点在していると知ってから。前半は土浦に住む旧友に、後半は 伊能ウォークで知り合った東海村のSさんに案内してもらいました。

土浦市立博物館

江戸時代初期、水戸街道が城下を通るようになってから整備・発展したという城下町土浦。

最初に向かったのは亀城公園。城郭を模したこの建物が、三の丸跡に建つ土浦市立博物館でした。




 2階展示室に向かう階段横には大筒が2基。「何かな?」と立ち止まって解説を読むと、それは"打ち上げ花火用の大筒"でした。土浦では毎年10月、全国の花火師さんたちが集まって新作発表をするんだそうで、「次はその花火大会を見に来たら」と友人。 ロビーにあるビデオギャラリーには「花火」も収録されていましたから、受付に一声かけて見せてもらって下さい。

石枕

古墳から出土した石の枕
 展示室の前半で目が点になったのが"石枕"。実物展示に写真展示を含めると10以上の出土例があり、バラエティに富んでいます。周囲にあけられた穴には棒が立てられ、

 「副葬品が飾られていた」らしいのです。

 彼らは美しい装飾品や自分の好きな物達に、文字どおり「取り囲まれてて」永遠の眠りについていたんですね。




折り畳み式地球儀

和紙製の折り畳み式地球儀
 これも変わっています(始めてみました)。完全な球体ではないものの、鉄道線のような中央の赤道が描かれたこの物体は確かに地球儀です。説明文を読むと

 沼尻墨僊(ぼくせん)作成「大輿地球儀 木版着色 木・竹・紙製」とあります。

 紙風船のように見えますが、折り畳みの仕組みは番傘の竹骨。だから(ラクビーボールのような形態の)、この地球儀の別名は「傘式地球儀」と言うそうです。


 作者墨僊は1775年、幕末の土浦生まれ。和紙・竹・木で作られた地球儀は、軽量・安価で携帯に便利なため、各地から注文が殺到したとか。代表的な注文主として、水戸藩徳川斉昭公・韮山で反射炉を築いた江川太郎左衛門の名もあげられていました。



開館時間 : 09:00〜16:30
休館日 : 月曜日・祝日・年末年始

入館料 : 大人105円 小・中・高校生50円

TEL : 0298-24-2928
所在地 : 土浦市中央1-15-18



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上高津貝塚

 上高津貝塚は常磐自動車の桜土浦ICから15分ほど。資料館では、木綿の栽培と機織りをしている彼女たち織物グループ製作の、"縄文の織物"が展示されていました。晴耕雨読、ならぬ晴耕"雨織"は私の長年の夢。その活動が市主催の講座がきっかけと聞き、この地域に住んでいる方々がとても羨ましくなりました。土浦に近ければ「私も参加したい」。

上高津資料館

 資料館の向かいには貝塚断面展示施設。周囲は掘立柱家屋やお墓・大型炉などが復元され、"ふるさと歴史の広場"として整備されていました。



開館時間 : 09:00〜16:30
休館日 : 月曜日・祝日・年末年始

入館料 : 大人105円 小・中・高校生50円

TEL : 0298-26-7111
所在地 : 土浦市上高津1843



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常陸風土記の丘

 7世紀半ば、常陸(ひたち)の国の国府が置かれた石岡。「製鉄遺跡があるから」と知人が案内してくれたのが、"常陸風土記の丘"でした。駐車場からは谷のようになった池越しに、伸びやかな起伏を持った園内が見渡せます。池に架けられた長い(50mとか)木橋を渡り、「時の門」をくぐって時代を遡る、というアプローチの趣向は中々のもの。"作りっぱなし"的な草ぼうぼうの"風土記の丘"もありましたが、ここは芝生も花壇も手入れが行き届いていて、とても気分が良かった。

常陸風土記の丘

時の門

橋を渡りきると、待っているのが"古代"、"中世"、"現代"を表した「時の門」。
ストーンサークルを思わせるような、巨石利用の"古代の門"(写真手前)が一番魅力的、デシタ。



獅子頭展望台
獅子頭展望台

 入り口からも遠望できましたので、「何かな?」と思っていました。これが「石岡まつり」の獅子頭をスケールアップした展望台で、高さは何と14m。

 園内中央の芝生広場の一角に、しかも一段と高い盛り土の上に鎮座するのですから目に付くはずですね。

 内部は展望室になっていて、大きな歯の間から復元住居などを一望できました。




開館時間 : 09:00〜17:00(11月〜2月は16:00まで)
休館日 : 月曜日(祝日の時はその翌日)・年末年始(12月31日〜1月1日)

入館料 : 大人310円 小・中学生150円

TEL : 0299-23-3888
所在地 : 石岡市大字染谷1646



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鹿の子遺跡

 ここが目的の"鹿の子遺跡"。案内には「常磐自動車道建設に伴う発掘調査で発見された遺跡の一部を復元したもの」で、「鉄製品を製造していた特殊な構造の建物後が発見され、8世紀末から約100年間続いた常陸国の官営工場跡と考えられる」とありました。復元された建物は全部で12棟。これだけギッシリと建ち並んでいる区画に入ると、本当に当時にタイムスリップしてしまいそうでした。

鹿の子遺跡

5号連房式竪穴遺構 : 奥に見えているのがSX-01・1号工房

8世紀末、は桓武天皇が平安京に遷都し、東北地方の平定に乗り出した頃に当たります。



鹿の子遺跡
工房内部

 8世紀末の常陸の国は、多分東北経営(蝦夷戦)の最前線。7基の炉跡が並ぶこの遺構は、"工房"と言うより当時の"武器工場の跡"なんですね。

 この工場で作られた鉄鉄製の武器が、蝦夷征伐に向かう兵士の手に握られた、と思うと見学するのも辛くなってきます。

 歴史は、事実は事実として「直視しないといけない」のですけれどね。



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