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野口雨情記念館

 3回目の常陸路、成田に友人を送ってから鹿島に出て海岸線を北上、一路天心の美術館がある五浦を目指します。海を見ながら快適なドライブが楽しめると思ったのですが、時々海が見えはするものの大体は内陸の道。その上、大洗・那珂湊・日立、と町が近づくと渋滞して時間の割に距離が稼げず、雨情記念館に着いたのはお昼過ぎ。これから五浦美術館を見て夕方までに会津に行かなければならないのに、大丈夫かしら?



童謡とは、童心より流れて童心をうたう自然詩である」

童心とは、天より与えられた純真無垢なもので、全愛の心をもち、もののあはれを感ずるものである」

民謡とは、民族生活の情緒をつたう唯一の郷土詩であり、土の自然詩である」

詩とは、言葉の音楽である」

展示室入り口

雨情の思い(信念)が書かれた、展示室の入り口屏風

 七つの子・シャボン玉などの童謡が流れる中、生い立ち(1882年生まれ)・詩壇への挑戦・童謡の発表、と彼の生涯をたどっていきます。多くの童謡を作詞した人、と言う認識はありましたが、資産家の長男として生まれたこと、啄木や白秋と親交があったこと、そして「船頭小唄」や「波浮の港」が彼の作品だったとは、ここにくるまで知りませんでした。

(注:生家は記念館から徒歩5分ほどのところにあり、一部一般に開放されています。詳細は記念館にお問い合わせください)



野口雨情作品抄

七つの子

烏(からす) なぜ啼くの

烏は山に

可愛い七つの 

子があるからよ

シャボン玉

シャボン玉 飛んだ

屋根まで 飛んだ

屋根まで飛んで 

こはれて消えた

雨降りお月さん

雨降りお月さん 雲の陰

お嫁にゆくときゃ 誰とゆく

ひとりで傘(からかさ) 

さしてゆく


赤い靴

赤い靴 はいてた 

女の子

異人さんに つれられて

行っちゃった

雨情の似顔絵

北原白秋が描いた雨情
青い目の人形

青い目をした 

お人形は

アメリカ生まれの

セルロイド




これも雨情の作品です
波浮の港

磯の鵜の鳥ゃ 日暮れに帰る

波浮の港にゃ 夕焼け小焼け

明日の日和(ひより)は

ヤレ ホンニサ 凪るやら

船頭小唄

おれは河原の 枯れすすき

同じお前も 枯れすすき

どうせ二人は この世では

花の咲かない 枯れすすき




 「民衆の間にうたい継がれてきた童謡・民謡を芸術的な水準にまで高揚させ、民衆の中に生きる芸術として育成したい」と言う目的意識のもと、晩年は童謡・民謡普及のために全国を講演旅行し、新民謡の作品数も数百篇に及ぶと言います。1945年、享年63歳にて永眠。

 童謡のない世界なんて「考えられない」ほど生活に密着した歌の世界。これらがもし無かったとしたら、どんなにか子供時代が味気ないものだっでしょう。私達に素晴らしい宝を残してくださって、雨情さん、本当にありがとうございます!




開館時間 : 9:00〜16:30(入館16:00まで)
休館日 : 月曜日(祝日の場合その翌日)
年末年始 12月29日〜1月1日

入館料 : 大人300円 小中学生100円

TEL : 0293-43-4160
所在地 : 北茨城市磯原町磯原130−1

交通案内 : 常磐線磯原駅下車



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五浦美術文化研究所(六角堂)

 天心美術館の標識に従って岬方面の道をたどると、車が徐行したり停車したりしている場所がありました。ここが"六角堂"がある、五浦美術文化研究所。標識がないと気が付か無いほどの簡素な門構えです。道路を挟んで山側には、天心のお墓もありますので見落とさないで。車の方は、100Mほど先のトイレ付き市営駐車場(無料)に置いて下さい。

六角堂

天心が愛した 五浦の海と六角堂



天心略年表

1862年 横浜に生まれる
1880年 東大卒業、文部省に勤務
1884年 フェノロサ等と欧米の美術視察
1889年 東京美術学校開校
1890年 同校校長となる
1898年 日本美術院創立



1903年 五浦に土地を求める
1905年 六角堂を建てる
1906年 大観・観山・春草・武山が、
    家族を伴い五浦に移り住む

「The Book of Tea(茶の本)」刊行

1910年 ボストン美術館、
    中国・日本部長となる
1913年 新潟赤倉にて没。享年51歳
1914年 日本美術院、再興される
天心記念碑
同時代の出来事


1868年 明治維新

1872年 横浜に、
   始めてガス燈ともる

1894年 日清戦争

1898年 東京に、
   始めて自動車走る




1904年 日露戦争

1912年 大正元年


(天心記念室パンフレットによる)



入館時間 : 09:30〜17:00(4月〜10月)、11月〜3月は16:30まで
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合その翌日)

入館料 : 大人200円 

TEL : 0293-46-0766
所在地 : 北茨城市大津町五浦727−2

交通案内 : 常磐線大津駅下車、5キロ
常磐自動車道北茨城ICより12キロ



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天心記念五浦美術館

天心記念五浦美術館

六角堂から車で5分、今回の目的地"天心記念五浦美術館"に到着です。
敷地も広大でアプローチもきれい、建物も立派で「さあ何が見られるのだろう」と期待に胸が高まります。



 内部は高級ホテルのように上品な色調に整えられ、まず岡倉天心記念室から見学するようになっています。広い室内には天心の書斎の再現コーナーから始まり、東京美術学校の制服と帽子(平安貴族の私服の様、とでも申しましょうか)、遺品や書簡などが並べられていましたが、どうも天心の人となりが浮き上がってこない。ここの展示より六角堂から海を眺めている方が、彼に近づけそう。そんな気さえしてきました。

五浦美術館入り口ロビー

"天心"という名を冠する以上、プラスαの"心"が欲しいもの。
建物が立派なだけに、「仏作って魂入れず」のような物足りなさを感じました。



開館時間 : 9:30〜17:00(入館16:30まで)
休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合その翌日)
年末年始 12月29日〜1月1日

入館料 : 大人180円 小中学生110円

TEL : 0293-46-5311
所在地 : 北茨城市大津町椿2083

交通案内 : 常磐線大津駅よりバス、天心記念五浦美術館前(終点)下車
常磐自動車道北茨城IC、又は勿来ICより約15分



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