日本の国旗

北陸地方の博物館



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からくり記念館

 以前テレビでこの記念館の紹介をしていました。当時はさほど興味もなく場所すら覚えていなかったのですが、太地の「くじらの博物館」で「茶運び人形のゼンマイにはクジラのヒゲが使われた」という記述を読み急に行きたくなりました。

からくり記念館

 それから図書館やインターネットで調べ、今回は能登半島「真脇遺跡」と結んでの旅としました。記念館は金沢港の西端、日本海に突き出したような場所に建っていました。「可愛い記念館」と思って入りましたら、奥にもう一つの建物。エントランス・ゾーンを抜けると、北前船の建造技術を駆使したという木造の展示室が待っていました。



 入り口付近には中国の皇帝が使用した「指南車」と「記里鼓車」の復元がおかれ、どちらも実際に曳いて試せます。歯車の組み合わせで「常に南を指す」人形と、「一定の距離毎に太鼓を鳴らす」車。窓際には触わって遊べる品々が並べられ、「子供たちが喜びそう」。もちろん、大人も充分楽しめます。

からくり記念館内部
 館内は
  • からくりの歴史と魅力
  • 大野弁吉の技術
  • エレキテルの店先
 のコーナーに分かれ「時計師の仕事場」から「文楽カシラの仕組み」「からくり舞台の技術と演出」と展示が進むうち、やっとわかってきました。

 「フーンなるほど」。金沢に「からくり」の記念館があるのは、加賀のからくり師大野弁吉がいたから、だったんですね。


 「エレキテルの店先」では実際に動かしたり、覗いたりできるエレキテル模型や望遠鏡などが展示されています。



茶運び人形

 最大の訪問目的は「茶運び人形」との対面。人形が持つお盆に茶碗をのせると動き出し、取り上げると止まる。再度のせると、くるりと向きを変えて元の場所に戻ってくる、という江戸時代の有名なからくりです。

お茶碗

お茶碗
茶運び人形
ネジ

木製のネジ

 「品玉人形」や「茶運び人形」の動作を見て、新鮮な驚きだったのがゼンマイを巻く四角い木製ネジの存在。残念だったのは、展示人形との距離があることと、歯車の動きと働きがはっきりわからないこと。ここにこそ、触われる人形の模型が欲しい。



開館時間 : 9:00〜17:00(入館は16:30まで)

休館日 : 水曜日(祝日の場合その翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)

入館料 : 大人300円 小中高生200円

TEL : 076-266-1311
所在地 : 金沢市大野町4丁目甲2番29

交通 : JR金沢駅からタクシーで15分
香林坊からバスで約45分

http://www.mitani.co.jp/Cybermall/karakuri/



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銭屋五兵衛記念館

 からくり記念館にあった地図に「銭屋五平兵衛記念館」が載っていました。「これから行きたいのですが」と道順を聞くと「あいにく休館日」だったので、能登半島を回った帰りに寄ることにしました。松任方面に向かう道路沿いの金沢西警察署、その並びに「倉庫を模した」という記念館はあります。

銭屋五平兵衛記念館

 1773年(安永2年)に生まれの五兵衛は、39歳の時質流れの古船を修理して海運業に参加。機を見ること敏で、一代にして「加賀の豪商」と呼ばれる富を築いた銭五。加賀藩の台所を救ったと言われた彼が、80歳で獄中死していたとは驚きました。藩政策の犠牲になったのでしょうかね。



北前船

 水夫達は春先に陸路大阪入り、酒・茶・古着・雑貨・木綿の衣類などを積んで日本海回りで北上。帰りには昆布やニシン・木材や米を積んで係留地である大阪に戻る。海の穏やかな時期を選んだ1年1往復の北前航路。船は物資と共に文化をも運び、江戸幕府の屋台骨をで支えていたとも言えそうです。

銭五記念館内部
銭屋商訓三ヶ条
  • 世人の信を受くべし
  • 機を見るに敏なるべし
  • 果断勇決なるべし

 北海道のニシンが大阪の綿花や徳島の藍を育て、昆布が薩摩藩の財政を建て直し、沖縄に昆布の食文化を運んだ。ロシアとの密貿易説やタスマニア伝説など、「銭五の海」はダイナミック。隣接する「銭五の館」には本宅の一部が移築復元され、ブレーン「からくり弁吉」の作品も展示されていました。

蛇足 : 一航海で資産は倍になることから北前船は別名「バイ船」。でも時化や遭難にあうと総てを失う。まるで"賭け"のような商いだったからこそ、各地に「航海安全祈願」の船絵馬が残されているんでしょうね、きっと。




開館時間 : 9:00〜17:00

休館日 : 火曜日(祝日の場合翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)

入館料 : 大人500円・小中校生350円

TEL : 076-267-7744
所在地 : 金沢市金石本町口55

交通 : JR金沢駅から車で15分。
北陸鉄道バス金石・大野行にて、西警察署前下車


周辺図

\x87@からくり記念館 \x87A銭五記念館 \x87Bチカモリ埋蔵文化財収蔵庫



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チカモリ遺跡

 「チカモリ遺跡」がどこにあるのかわからず、銭五記念館で尋ねると「調べてみますから見学していて下さい」。後で「住所からすると西金沢IC先を松任方面へ左折した場所にあるようです」と教えに来てくれました。ありがとうございます。

 近くまで行くと「埋蔵文化財」の小さな看板。「もしや?」と矢印に従って左折しますと、正面の公園入り口に「チカモリ遺跡」の石碑がありました。正式には「金沢市埋蔵文化財収蔵庫・新保本町チカモリ遺跡」。中心部分を現状保存したと聞いていましたが、住宅地の中にある普通の公園で、 真脇遺跡を見てきた身にはちょっと拍子抜け。

チカモリ遺跡環状列柱

 でも、復元された環状列柱の前に立つと「確かにここなんだわ」という感動がジワジワとわいてきます。半割形を用いた円形プランの他に、園内には丸材を使用した方形プランの列柱も復元されていましたが、その用途は未だはっきりしないそうです。



 隣接された収蔵庫には、出土した木柱根の一部が水槽の中で保存展示されていました。半截形木柱根250点、丸太の木柱根45点。能登真脇遺跡では半截形が16点、丸柱が10点でしたから、チカモリ遺跡の出土数がいかに大量であったかわかりますでしょう。

埋蔵文化財収蔵庫
水槽の中の樹根

 乾燥保存された巨大樹根に残る目途穴は、御柱の曳き綱穴にソックリ。能登・金沢・新潟(そして青森の三内丸山!)に点在する巨木遺跡に、現在まで諏訪地方に残る 御柱祭。これを結ぶと何が見えてくるのか、今後が楽しみですね。



開館時間 : 9:00〜16:30

休館日 : 火曜日(祝日の場合翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)

入館料 : 無料

TEL : 076-240-2371
所在地 : 金沢市新保本町5−48

交通 : JR金沢駅から車で15分。



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