日本の国旗

近畿地方の博物館



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紀州博物館

 白浜駅からタクシーで15分。白浜温泉の背後にそびる平草原の山頂、武家門の奥に床しくひかえる博物館。

紀州博物館

 名前から名古屋にある徳川美術館のように紀州徳川家の博物館だと思い込んでいました。入館して初めて個人のコレクションを展示した博物館(現在は財団法人)だとわかりビックリ。



 展示の主軸をなすのは、海外のオークションにより里帰りさせた浮世絵と古陶器。全宿場が揃っているという広重の「東海道五十三次」を見ていましたら受け付けの方が説明を始めてくれました。


口紅をぬる女
「日本橋」:
 初摺りと後摺りでは橋を渡る人の数が違う

「戸塚」:
 米屋から「相場が下がるにつながる」
 とクレームがついたので後摺りでは
 下馬シーンを馬に乗る場面に変えた

「原の富士」と「掛川の凧」:
 富士山頂、凧が枠からはみ出ている

 等など面白い話も聞けました

ここには一点ものの浮世絵が二点もあります。 これはそのうちの一つで栄松斎長喜の"口紅をぬる女"。


 古陶器の解説を巡って学芸員の方と話すことになり、すっかり博物館論に花が咲いてしまいました。「せっかく貴重な美術品があるのですから比較展示するとか、視線を考えた高さに展示していただけると興味も理解も深まるのですが・・・」に「全く同感です」と答えが返ってきました。ただ実状は・・・難しいようですね。



「当館は建物を建て替え、料金等改定されています。」
と、博物館からメールをいただき新料金に書き換えました。 − 2001年10月22日 −



開館時間 : 8:00〜17:00
休館日 : 無休

入館料 : 大人(高校生以上)1000円 小人(小・中学生)500円

TEL : 0739-43-5108
所在地 : 和歌山県西牟婁郡白浜町平草原2054-4



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南方熊楠記念館

 白浜の地図を見てここに行こうと思ったのは、南方(ミナカタ)という苗字に出雲から諏訪に侵攻した建御名方(タケミナカタ)命と通じるものがあるのではないか、という興味からでした。

南方熊楠記念館
 白浜水族館横の道を記念館の駐車場から坂道を登ります。これが結構急なので平坦地に出た時はホッ。

 そこは昭和天皇の

雨にけぶる神島を見て紀伊(き)の国の
生みし南方熊楠(くまぐす)を思う

 という歌碑の前でした。

 入館したらまずはビデオで熊楠の生涯をおさらい。それにしましても「語学は前置詞をマスターし、原書を一冊読めば話せる」と10数ヶ国語を自由に使いこなしたとは、ただただ「羨ましい!」。


 展示は青少年時の写本類からアメリカ・イギリス時代の資料に菌類の標本、孫文や民俗学の柳田国男との親交を示す書簡類など盛りだくさん。特に「柳田は一国(つまり日本だけ)民俗学で熊楠は比較民俗学」という解説にひかれました。私も各国の文化などを比較しながら見るのが大好きだからです。

 柳田の集録した「遠野物語」の舞台となった遠野には 市立博物館があり民話の世界への扉を開いてくれます。「遠野の心」を伝えたいという情熱が感じられる良い博物館でした。



 「学校嫌いの学問好き」だったという熊楠。自分の興味あることを納得いくまで調べるほうが好きな私はこれにも「同感!」。不登校の子供たちもこれには「そうだよ」と言いそう。「学ぶことは好きなんだ。ただ学校に行きたくないだけさ」って。文部省のお役人さん、鋳型にはめた部品作りが教育だと思ってはいませんか?

記念館屋上からの眺め

遠く田辺湾に浮かぶ神島を望む

 彼の人となりと足跡に、かなり圧倒された見学の後は屋上へ。ここからは「昭和天皇に進講したおり、粘菌の標本をキャラメルの箱に入れて献上した」という、あの歌碑にも名が見える神島を遠く望むことができます。



開館時間 : 9:00〜17:00
休館日 : 木曜日

入館料 : 大人400円 児童・生徒200円

TEL : 0739-42-2872
所在地 : 和歌山県西牟婁郡白浜町3601-1(番所山)



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白浜美術館

 案内所でもらったパンフレットの中に「歓喜神社」と「白浜美術館」がありました。熊楠記念館からの帰り道上でもありましたので「神社の写真だけでも」と寄ってみたのですが・・・・・。

 この神社、美術館の入館料を払い館内を見学してからでないと参拝できないようになっていました。展示品は、男神・女神の結合像、密教の秘仏などの通称「歓喜仏」。それにニューギニアやアフリカの木彫像など。

御神体

男女陰陽のレリーフが刻まれた岩が"御神体"

 歓喜神社の本名は阪田山祭祀遺跡。「陰陽を刻んだ岩座を中心とする(ひもろぎ)形式は、社殿ができる以前の祭祀礼拝所の姿を今に伝える」1300年以前の貴重な遺跡だそうです。右手の女性はすぐわかりましたが男性は?自然のいたずらか故意なのか、陽石の姿は羊歯の影になりはっきりとは見えませんでした。



開館時間 : 8:30〜17:00
休館日 : 6月29日30日 12月29日30日

入館料 : 大人500円

TEL : 0739-42-2589
所在地 : 和歌山県白浜町1番地



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白浜民俗温泉資料館

 紀州博物館から徒歩3分ほどのところに温泉資料館があったので行ってきました。周囲は日本庭園やトリムコースなどになっていました。

白浜民俗温泉資料館

 一階は「温泉を知る」コーナーと「びっくり体験スタジオ」「究極の露天風呂」「白浜テレビ情報」。2階が文化財めぐりと民俗資料の展示です。平日とあってか人気がなくちょっと寂しくもったいない感じ。お役所仕事に恨みがあるわけではありませんが、商売気がないところをみるとここも公共の施設なのでしょうか。



白浜民俗温泉資料館

 ウォーター・ベッドに電子音楽、周囲には白浜の風景が映し出され・・・、確かに幻想的ではありましたがこれが「究極の露天風呂」?空間だったかな。



開館時間 : 8:30〜17:00
休館日 : 水曜日

入館料 : 300円

TEL : 0739-43-5270
所在地 : 和歌山県西牟婁郡白浜町平草原公園



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くじらの博物館

 江戸時代初期(1606年)から近代捕鯨まで約400年近く日本の捕鯨をリードしてきた太地。博物館一帯はくじら浜公園として整備されていて、捕鯨船や海洋水族館などの施設が点在していました。「鯨の肉を食べたい」と言うだけでも白い目で見られるような時代に生きている私たちにとって、ここに来て「鯨ってどんな生き物」かを知るのは意味があることかもしれません。

くじらの博物館

 館内の吹き抜けにはクジラの骨格標本やセミクジラの実物大模型が、大海原を泳ぐように吊り下げられ、展示室はそれらを取り囲むように3階までありました。1階の見物はホルマリン浸けにされた彼らの臓器でしょうか。さすがクジラ、生殖器も耳垢も「大きい」ですね。



からくり人形

からくり人形
 日本が世界に誇るからくり技術。くじらがそれらの日本文化の発達に大きく貢献していたって、ご存知でしたか?

 3階の「古式捕鯨を主体とした捕鯨と用具」コーナー片隅に展示してあったのは、文楽人形(頭:かしら)と「茶運び人形」というからくり人形。

 持っているお盆(茶たく)の上に茶碗をのせると前進し、お客が茶碗を取って飲んでいる間は停止。そして飲み終えた茶碗をお盆に乗せてあげると、クルッと向きをかえてもとの場所に戻ってくるというマイコン制御のロボット君のようなお人形。

 始めて見た江戸の人々は驚いたでしょうね、きっと。


 お盆の下に見える黒い部分がゼンマイとして利用されているセミクジラのヒゲ歯です。この人形を復元しようにも現代では鯨のひげは使用禁止のため、他の材料を使わざるを得ない(完全復刻は無理)とか。伝統文化継承のため、せめてからくり人形には使わせて欲しい、と言ったら動物愛護団体からクレームがつくのでしょうか。これもまた残念なことです。



マリナリュウム

マリナリュウム

 マリナリュウム(海洋水族館)へは博物館を出、シャチやイルカの泳ぐ入り江を見ながら数分歩きます。入館者を迎えてくれるのは、泳ぐ魚たちを頭上に見る水量630トンのトンネル型大水槽。



開館時間 : 8:30〜17:00
休館日 : 無休

入館料 : 大人1050円 中・高校生840円 小学生630円
(くじらの博物館・ラッコ館・捕鯨船・マリナリュウム・熱帯植物園共通)

TEL : 0735-59-2400
所在地 : 和歌山県東牟婁郡太地町

ホームページアドレス
http://www.town.taiji.wakayama.jp/museum/



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