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能登半島



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真脇遺跡

 北前船資料館で思わぬ時間をかけてしまいました。今にも泣き出しそうな空の下「どうか天気が持ちますように」と祈る気持で車を走らせました。真脇は層位のはっきりした遺跡として「考古学の教科書」・「縄文の宝庫」とも呼ばれ、大量に出土したイルカの骨や、環状に並べられた径約1mの巨大な柱の発掘で一躍全国区になった所です。

縄文劇場

 周辺は宿泊施設や温泉を含む遺跡公園として整備され、"掘っ建て家屋"を想像してきた当方としては「エッ!」。斜面を利用した木製すべり台や地下迷路などの遊具は面白そうで、縄文晩期の木列柱をアレンジした「縄文劇場」で遊ぶ幼児達の仲間入りがしたかったほど。左手上方は真脇温泉です。



 列柱を原寸で復元・移築してあるのが「環状木列柱の丘」。木が環状に並んでいるだけでも驚きなのに、なんとこの柱、丸太ではなく半月状に割ってあります(正確には芯部を外した3枚おろし)。真脇の発掘が2年前に発見されていた チカモリ遺跡の巨大樹根、ひいては北陸の巨木文化圏クローズアップのきっかけにもなったのですね。

 割った面を外側に、ほぼ真円に配置された10本の木柱。円の中心に立つと、ピラミッド・パワーならぬ縄文パワーが伝わってくるようです。手間がかかる半割作業には呪術的な意味が込められていたのか、単に木を節約するためだったのか、考えるだに不思議。

環状木列柱の丘

 材質はクリ。と言うと思い出すのは 青森の山内丸山遺跡。彼の地ではクリが栽培され、今やシンボルにもなった大型掘立建物の柱もクリの巨木でした。雨が降り出しゆっくり物思いにもふけることも出来ませんでしたが、素人目にも「何か間連がありそう」で、思いは数千年前にと遊びます。


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真脇遺跡縄文館

 「環状木列柱の丘」で降り出した雨が、遺物を収蔵した縄文館へ向かう頃には本降りになってしまいました。縄文館では受付けで音声ガイドを(無料で)貸してくれます。これで解説を聞きながら遺物を見られるのはありがたい。日本語の他に英語とハングルも用意されています。

真脇遺跡縄文館
 展示品はトーテムポールのような彫刻柱、土製仮面にイルカの骨……。

 「イルカ一頭で1ポンド(453g)ステーキ170人前」とか、イルカの油だけしか付着していない土器の発見に「肉や油は加工され交易品に当てられた可能性が高い」との解説があり、今までの縄文のイメージがどんどん覆されていきます。


 真脇印の「イルカ油」は八ヶ岳の黒曜石、糸魚川のヒスイと並ぶブランド品だったかもしれない、と思うと縄文時代がより身近に感じられます。



 諏訪の御柱を曳いた時にも思いましたが、巨木を切り・運び・加工するような大事業は共同体としての意識が高く、協力体制がしっかりしていないと不可能。柱建てだけでなくイルカ漁や肉の配分も、きっと共同体の一作業として行われていたのでしょう。今後の研究成果がますます楽しみな真脇遺跡です。

仮面のモニュメント

遺跡のシンボルは出土した土製仮面のモニュメント。



開館時間 : 9:00〜17:00

入館料 : 大人300円 小中高生150円

TEL : 0768-62-4800
所在地 : 能都町真脇48−100

交通 : 「のと鉄道」縄文真脇駅下車(急行停車駅)
JR金沢駅から七尾線和倉温泉駅経由で2時間半

http://www.nsknet.or.jp/notomachi/mawaki.html

周辺地図


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縄文真脇温泉

 縄文劇場を挟んで、「環状木列柱の丘」の反対側にあるのが縄文真脇温泉。広いピロティの両サイドには趣向を凝らした「いらかの湯」と「あすなろの湯」。両者あわせて15の浴槽があるのだとか。

縄文真脇温泉

 1週間毎に男女が入れ替わり、この時の女性用は「あすなろの湯」。露天風呂「満天の湯」からはイルカの追い込み漁が行われていたという入り江が良く見えましたが、洞窟サウナがあるという「いらかの湯」にも入りたいものです。



営業時間 : 10:00〜22:00(月曜日は12:00〜)

年中無休

入浴料金 : 大人450円 小人250円

TEL : 0768-62-4567
所在地 : 能都町真脇19−39



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世界一の縄文土器

 能登のお人は世界一がお好きなのでしょうか。遺跡のお隣宇出津(うしつ)には真脇遺跡の出土品をモデルに、町民総参加で制作されたという「世界一の縄文土器」があります。

世界一の縄文土器

 場所は宇出津新港国道249号線沿い。ギネスブック公認、高さ4.5m・重さ5tの巨大な土器がガラスケースの中におさまっています。制作時の熱が冷めてしまったのか、周囲の草がのびていたのがちょっと気になりました。町民の皆さん、草刈りお願いします。


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