シリア国旗

シリア


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アレッポ(ハラブ)

 シリアで長距離バスに乗ると、まずアメが、次いでコップと冷たい水が配られます。バス会社間の競争の激しさを物語るこのサービス、違いは飴玉の種類ぐらいですが、乗り心地(新型バスかクーラー付きかなど)はかなり差があります。ホテルなどで評判を聞いてからチケットの手配をしましょう。

 デリゾールからアレッポまでは4時間半、バスは古代文明を生じさせた「肥沃なユーフラテス流域」、という言葉通りの豊かな穀倉地帯を走って行きます。ここで、アテネを出て以来ほぼ10日ぶりに空に「雲」を見かけました。一時的にでも「日が陰る」というのはいいものですね。

 アレッポでは話の種にと多少フンパツ、アラビアのロレンスやトルコ建国の父アタチュルクも泊まったという「バロン・ホテル」に泊まりました。でもここ、歴史があるだけに調度品も設備も古く、照明は息をするしコンセントも接触が悪い。デジカメの充電にも苦労しましたので、あまりお勧めできません。



考古学博物館

 入り口でテル・ハラフ発掘の巨像が迎えてくれるアレッポの考古学博物館。ハマ・マリ・ウガリット・アインダラー・パルミラ・・・。シリアは古代遺跡の宝庫だけあって、博物館はどこも見ごたえがあります。1階展示室で興味をひいたのは「アインダラー」からの出土品コーナー。トルコ国境にも近いこの遺跡、シリアビザはトルコでは簡単に取れるとききましたから行くチャンスはありそう。

 ここにも監視人がいるのですが、2階に行くと他に見学者がいなかったためマン・ツー・マン。悪いことにその人が付き切りで(サービスで)片言英語の解説をはじめたりしたものですから、展示品に集中できなくて困りました。私は感覚人間なので、学問的なことやその分類名称より、そこから自分が何を感じ取るかの方が重要なのに残念です。

 それでもアレクサンダーのコインを捜すことは忘れません。ここにも、ありました。

 入場料 : 200ポンド
 OPEN : 09:00〜18:00 (火曜日を除く)




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スーク

アレッポのスーク
 アレッポのスークは良かった。このアンタキヤ門からアレッポ城まで続く石造りのアーケードは、過去から現代まで様々な衣装を身にまとった人たちが行き交っています。

 そこに荷を積んだロバが通りかかり、飼い主にたたかれて悲鳴のような声をあげたりすると完全に時空トリップ。昔好きだった「異邦人」(今でもカラオケで時々歌います)の世界を彷徨ってしまいます。

 ここでアラブの男性のスカーフ押さえ(?名前を知りませんので)を買いました。帽子の上にかけた白のスカーフを、これでばっちり押さえて歩きます。

 何故って、この街の女性は、頭からスッポリベールをかけている場合が多いのです。デリゾールの家庭ではベール事情も垣間見ましたし、

 「郷に入らば郷に従え」、ですからね。




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イスラム・ファッション考

 アレッポでまず目についたのが、黒装束に黒手袋、顔までスッポリベールで隠して歩いている女性たちの姿。少なくとも「目」は出していると思っていましたのでビックリしました。ベールを被っただけで気持ちが「守り」に入る(自分が女性であると強制的に認識させられる?)のですから、ベールを通して見る世界って一体どんな風なのでしょう!

 「伝統的(保守的?)」なシリアでは、用意してきた白のロングコートにベール姿で歩きました。これには、道行く女性たちが気軽に声をかけてくれる、と言う予想外のおまけつき。黒一色の中に白が混じるのですから、まるでカラス集団の中の白鳥一羽(?)、これは目立ちますよね、きっと。アレッポ城を見学していたこの時も、写真の彼女たちからお声がかかりました。これはチャンスと子供にカメラを向けることから初めて最後に

「ベールで顔を隠せば写真を撮っても大丈夫でしょ !?」

黒衣の婦人たち

 イスラム・ファッションに関しての疑問の一つは、この暑い国で何故「白」でなく「黒」を着るのだろうということ。これはヨルダンの ワディ・ラム でベトウィンのテントに寄った時、「白は砂漠には合わない」とそこの婦人に言われ、「白は確かに汚れが目立つ」と一人で勝手に「ガッテン!」してましたが、本当は"紫外線予防効果"が高いから、だったんですよね。最近では日本でも黒の日傘や帽子などが夏の定番になりつつあり、改めて「納得」しております。

 それに刺すような陽射しに対しては「目」以外総て覆いたくなるのも自然の成り行き。この衣装は、男性の視線からではなく「太陽から身を守る」ため? のようです。
 中東のこの黒装束、教えと共に遠く海を渡って インドネシアではご覧の通り。




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ハマム

 スークを抜けるとアレッポ城が、そこから右に目を転じるとこのハマムがあります。このハマムの内部はとてもきれいでゴージャス。入浴、サウナ、マッサージに入浴後の飲み物もついて365ポンド(約900円)。これで王侯貴族かハーレムの女王気分が味わえるのですから安いものでしょう。

ハマム

アレッポ城近くにあるハマム

 女性の皆さん、女性専用タイムは火・木・土の10:00〜18:00となっています。アレッポにはなるべくこの曜日にあわせて来てこのハマムをお楽しみ下さい。
 尚、ハマム自体は無休で10:00〜夜中までOPEN。(つまり上記以外は男性専用)



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ハマム内部

 イスラム・ファッションに関してのもう一つの疑問が、スークで売っているセクシーな下着やステージ衣装並みの"ド派手"ドレス。売っている服と、街で見かける制服のような黒装束とが一致せず、「どんな時に着るのだろう?」と不思議でなりませんでした。

 その謎の一端が解けたのがこのハマムでのこと。入り口で料金を支払うとまずドーム天井とシャンデリアが豪華なこの部屋へ通されます。中央に噴水、周囲は1mほども高くテラス状になっていて、案内されたのは寝椅子とテーブルが置かれたその一角です。各ブースの奥には(正面に3つ見えている)プライベートの更衣室。

 入浴料金はマッサージ込みですが、 韓国の「アカすり」と比べるとこすり方もお湯のかけ方もおおざっぱ(手荒い?)。でもこの建物ですから・・・、それも又楽し。

ハマム内部
 入浴後、バスタオル(というかシーツのような布)を巻き付け寝椅子に横たわってくつろぐのはとっても優雅。ここなら水タバコをプカリプカリと吸っても似合いそうです。「ハマムは社交場」と言われているだけあって、女性たちは半裸のこの姿でおしゃべりに夢中です。

 皆が帰り支度(着替え)を初めたのを見て、「ハッ!」と思いました。数人ではありましたが、スークで売っていた原色や大胆カットのドレスを着用しているではないですか。最後に黒コートにベールを被り、見慣れた姿になって街へと出て行く彼女たち。「ナルホド、こうなっていたんだ」

 日常生活では大きく胸の開いたロングドレスなど着る機会がほとんどない日本女性より、かえって彼女たちの方が服を楽しめる環境にあるのかもしれません。


 ハマムの内部は写真撮影禁止でしたが、制限時間30分前には入浴客全員が帰り無人になっていましたので、オーナーから「OK」がでました。覗き込むように画像を見ていた彼が最後に、「日本に帰ったら写真を送って」と一言。3ヶ月後、2枚の写真をアレッポに送りました。喜んでくれたかな?



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