中国国旗

チベット


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ポタラ宮

 チョモランマに続く雄大な山岳風景、山村の人々の笑顔と衣装、峠にはためくタルチョ、チベット仏教のマンダラや仏像達。 地図上では「戻ってきた」のですが、感覚的には、チョモランマBC越えの1週間のキャラバンの末やっと辿り着いた、「遥かなる都ラサ」>。"セブン・イヤーズ・イン・チベット"風に言うと、「禁断の都ラサ」です。憧れだったポタラ宮の前に立つと、成都から累々たる山並みを越えた時の、「違う文化圏に来たんだ」という高揚感が再びよみがえって来ました。

ポタラ宮

チベットの象徴 : ポタラ宮

白宮(政治を執り行う場)と紅宮(歴代ダライ・ラマの霊塔などを安置した宗教的な場)

 中国は「大きな星を取り囲む、4つの小さな星の一つがチベットだと言うのですが…(中国国旗をご覧下さい)。実際に風土文物に接し歴史を調べると、「ここは別の国」だという感を強くしてしまいました。チョモランマにひかれてチベットに行きましたが、今魅力を感じているのは伝統文化・宗教と、特にその死生観。長い年月に培われたそれらの叡智は、必ずや21世紀に生きる人間の助けになるものと信じます。



トイレット
 前置きはこのくらいにして、

「さあ、ポタラ宮に参りましょう!」

 私どもは5000mを越えてきたので、3600mのラサは「呼吸が楽」なのですが、飛行機で降り立ってすぐの方は要注意です。入り口までの長い階段は特にゆっくり登って下さい。



トイレ

 登りきると、最初に目に入ってきたのがこの建物。これはポタラ宮唯一のトイレです。間仕切りのない内部はかなり広く、細長い穴が3本並んでいるだけ。

 定員6〜9人と言ったところでしょうが、ここで用を足すのはちょっと勇気が要りそう。

 でもこの先、宮殿を出るまでお手洗いはありませんので、日本人的羞恥心はここで一時捨てて行きましょうね。




バター灯

信者達が継ぎ足すヤクのバターで神秘的な光を放つ:バター灯明

バター灯


 宮殿内は暗いので「ヘッドランプの用意を」と言われていましたが、仏像の表情や宝物の細部を観察するには、焦点が絞れる手持ちタイプのライトの方が良さそうです。



撮影料

 見学時に注意すべきはカメラ撮影。宮殿内は原則として「撮影禁止」ですが、各部屋ごとに定められた撮影料を払えば話は別です。 但し、その料金は様々で、どれもが入場料より高いのです。撮影したい方は、部屋のどこかに貼ってある料金をまず確認して下さい。ちなみに、2000年5月現在の撮影料は
  • ダライ・ラマの袈裟 : 90元 (約1200円)
  • 5世の霊塔(ミイラが納められている) : 150元 (約2000円)
  • 8世の霊塔 : 70元 (約950円)
  • 立体マンダラ : 45元 (約600円)



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紅宮屋上

貸衣装
 屋上へ上がるのも別料金で10元。薄暗い迷路のような宮殿内をさ迷ってきたので、一際おあい空にそびえる金色の屋根はとてもまぶしい。

 その光の中、民族衣装を着た女性達がカメラに向かってポーズをとっていたので、最初「撮影会かしら?」と思いました。

貸衣装


 でもこれは貸衣装。そのうちメンバーの一人が「あなたも着てみたら?」。残り自由時間がたった5分とあって一瞬迷ったのですが、チベットの服に興味もあったので借りることにしました。

 ズラリと並んだ衣装の中から紫の服を指差すと、あっという間にブラウス・ジャンパースカート・ベルトと着せ付けられ、首飾りと帽子を身に付けて、さあ一丁出来上がり。借り賃は5元(約70円)でした。

 これがその時の証拠写真。




チベット編の参考にした図書
  • 「雪の国からの亡命 チベットとダライ・ラマ半世紀の証言」 (ジョン・F・アベドン著 地湧社)
  • 「チベットわが祖国」 (ダライ・ラマ著 中公文庫)
  • 「チベット入門」 (ペマ・ギャルポ著 日中出版)
  • 「セブン・イヤーズ・イン・チベット」 (ハインリヒ・ハラー著 角川文庫ソフィア)
  • 「図説 チベット歴史紀行」 (石濱祐美子著 ふくろうの本)
  • 「チベット マンダラの国」 (奥山直治著 小学館)


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ジョカン寺

 ガイド氏の説明を要約すると、「7世紀、吐蕃(チベット)の統一を成し遂げたソンチェン・ガムポはラサに遷都。領土を接することと成った周辺諸国とは婚姻政策を採り、唐から迎えられたのが文成公主で、ネパールからはティツン王女。仏教に深く帰依していた彼女達は、占星術で地相を占い、山羊(ヤギ=ラ、土地=サ)を使って湖を埋めて、ジョカン寺を建立した」。

五体投地をする人々

チベットで最も崇拝されている寺院 : ジョカン寺前で五体投地をする人々

本尊は、ティツン王女が持参した"十一面観音像"と、文成公主の嫁入り道具"釈迦牟尼像"

 

ジョカン寺屋上

金色の法輪と臥鹿 : ジョカン寺屋上から、西にあるポタラ宮を望む

 1959年3月、中国のチベット制圧軍はついにここラサまで迫りました。「聖なる寺院の中なら安全」とジョカンに逃げ込んだ多くの市民。平和への道を高度な文化・芸術にまで昇華させた稀有の民族、チベットの人々に浴びせられた砲火のことを、ここにお参りする人は頭の隅に持ってきて欲しいもの。

 ダライ・ラマがインドへ亡命したのは、この時のことです。

参考映画 : "クンドゥン(Kundun)"、"セブン・イヤーズ・イン・チベット(Seven Years in Tibet)"


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