トルコの国旗

トルコ


Button to English Versionto English Version

Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

私の宝物

 タイ・インドネシアを歩いていた頃、何度か民家に泊めってもらったことがあります。彼らも含め、旅行中出会った人達との思い出が何物にも代え難い旅の「宝物」。 ただ残念なことに当時は「旅と旅行は違う」、という信念のもと東南アジアへも ペルーへも、カメラを持って行かなかったので彼らの写真がないのです。

 不鮮明で申し訳ないのですが(退色がすすんでいます)、そのなかで唯一の写真がこれ。トルコの古都ブルサで出会った子供たちと街のポラロイド写真屋さんに撮ってもらったものです。このあと私は彼女たちの家に行き、結局一週間泊めてもらうことになります。

私の宝物の写真です

ブルサの子供たち

トルコの古都 ブルサにて


 ブルサで泊めてもらった話は後程ゆっくりする事にして、まずはイスタンブールからブルサまでの話をしようと思います。エーゲ海文明の古代都市遺跡、エフェス・ベルガマ・トロイなどです。



Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

イスタンブール

 トプカプ宮殿、スルタンの宝物、ハーレム、印象的なモスクの尖塔。アヤソフィアにブルーモスク、そしてグランド・バザール。それらに憧れてイスタンブールに来たのに私が感激したのは全く別なものでした。

地下宮殿

地下宮殿(地下貯水池)
 それはAD532年にユスティニアヌス帝の時に造られたという地下の貯水池にありました。

 うっかりと見落として、一度は通り過ぎてしまったほど入り口は小さい(一般の民家風?)のですが、内部は地底湖をもつ岩手の龍泉洞のように神秘的な雰囲気の漂う空間が広がっていました。

 控えめなライトに導かれて回廊を歩いて行くと、奥で私を待っていたのが柱の土台にされた"メドゥーサ"の首。そしてこれが書物以外では最初の、「メドゥーサとの出会い」でした。


 「ギリシア神話」でメドゥーサは、"髪が蛇でその姿を見た人を石にしてしまう"という怪物です。でもこの地下宮殿で彼女を見た瞬間「この人は怪物じゃない」と感じました。それからずーっと彼女のことが気になって、とうとう ギリシアにまで行ってしまいました。

 トルコで良く見かける「目玉のお守り」、あれはメドゥーサの「眼」なんですよ。




Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

カッパドキア

ゼルヴェ

ゼルヴェ野外博物館



コンヤ

コンヤ

メヴラーナ博物館


Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

エフェス(エフェソス)

 カッパドキアで日本青年海外協力隊の経験もある、という新婚旅行中の沖縄のカップルと知り合いました。アフリカ仕込みのブロークン・イングリッシュ、物怖じしないその態度に周囲に笑いが絶えません。彼のような日本人がもっと増えて欲しいもの、若者よ一度は世界に出てみましょう。

アルテミス像
 ここで、フランスの大学に留学しているというアルジェリア人も合流。同行4人でエーゲ海を目指します。コンヤ、パムッカレ、そしてエフェス。

 エフェスの博物館で見たかったのは「他に出土例がない」というこのアルテミス像です。アルテミスはギリシア神話にも組み込まれアポロンの双子の姉弟。彼らが生まれた伝説の島はエーゲ海に浮かぶ小島 デロス。観光客で溢れる ミコノス島の隣に寄り添う、小さな無人島です。

 最初「グロテスク」に思えたこの像ですが、見ているうちに古代の人々の豊穣への祈りが感じられるようになりました。豊かさの象徴である乳房(諸説あり)を多数つけていることから、元来は地母神として崇拝されていた女神だったと推察されています。


 エフェスの遺跡は広大です。クレオパトラも降り立った、と言われる古代の港付近に設けられた入り口から遺跡内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが巨大な円形劇場。この日は翌日の「ダイアナ・ロス・ショー」の準備中とあって、作業員が忙しそうに立ち働いていました。かなりの大型機材が設置されているのに違和感がなく、古代と現代が無理なく共存しているのに驚きました。



Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

「さあ、これは何でしょう?」

 通称マーブルストリートを歩いていくと、敷石の一角に鉄囲いがしてあり人が(ツアー客が)群がっていました。肩越しに覗き込むと、その敷石にこんな彫り物。これ何だと思われますか?

売春宿の広告

古代の広告
 ガイドさんの受け売りで絵解きをすると、

 「左足:左に行くと」、
 「女性:かわいい(きれいな)女の子達が」、
 「ハート:心を込めてサービスします」、
 「紙幣:お金を持っていらっしゃい」 となります。

 これが最古の職業とも言われる「売春宿の広告」。
 誇大広告ではなく古代の広告です。


 イタリアのポンペイにも似た物がありましたが、そのものずばりの男性のシンボルでしたから、私としてはこちら、微笑ましい図柄のエフェスのものに軍配を上げたい。蛇足ながらこの左足の意味を「この足より大きい人だけ」(つまり子供は駄目)と説明しているガイド氏もいました。あなたは「どちらが本当?」と思いますか。



「これは?」

トイレ
 ギリシアの ペロポネソス半島、コリンソスの遺跡でも紹介していますが、これぞ古代の「公衆トイレ」。こういう穴が開けられた長いベンチが部屋のぐるりにあるのですから、使用当時はさぞかし壮観だったことでしょう。

 又ここは観光客達の笑いと歓声の絶えない場所でもあります。何故なら、ガイドはまずベンチに座るように促して一同が着席してから、「実はここは」と説明を始めるからです。




Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

ベルガマ(ペルガモン)

 街の中心から歩いて一時間、アクロポリスの丘に残るベルガマ遺跡に着きます。なかでもギリシア文化圏で最大の斜度を持つという野外劇場はすごい。実際に観客席に座ってみると下に転がり落ちてしまいそうな錯覚にとらわれます。

アクロポリス


 ここから見下ろしますと遠くの丘の上にもなにやら遺跡らしきものが見えています。長い舗装道路を歩くのはもう疲れましたので、丘の斜面の最短コースを探しながらあの遺跡を目指すことにします。



Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

アスクレピオン(病は「気」から)

 あまり予備知識もなく期待してもいなかったアスクレピオンでしたが、遺跡内に漂う、暖かく人を包み込むような雰囲気には懐かしささえ覚え、「来て良かった」と思いました。

 ここはローマ時代、 ギリシアエピダウルスから医師を招いて始められたという医療センターの跡。その療法は多方面にわたり、温泉・泥浴・薬草・断食そして暗示治療まで行っていたといわれています。

 なによりも感激したのが治療室に入る為の地下道と、そこに埋め込まれた土管の存在。患者はここを通る時の「あなたは治る。絶対良くなる」という医師や看護婦のささやきを神の声とも聞き、自己の自然治癒能力を高めたであろうことが容易に想像できるからです。今でいう心理療法がこの遺跡で行われていたんですね。

 ここに残る列柱は清々しく、今でも一番好きです。




Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ

トロイ(トロア)の木馬

トロイの木馬
 シュリーマンの「古代への情熱」を読んでから、トロイは是非行ってみたい遺跡の一つになっていました。トルコ名をトゥルワというこの村を訪れるには、チャナッカレからドルムシュ(ミニバス)に乗り換え約40分。

 「ここだ」といって降ろされたのは雑貨屋が一軒ポツンとあるだけの広場。一瞬間違えたかと思いましたが「木馬」のキーホルダーを持った物売りが近づいてきて一安心。「トロイに間違いない」。

 「自分が作ったんだ」という木彫りの木馬、あまり可愛いのでお土産に2つ買いました(もちろん値切って)。


 入り口に立つ復元された木馬の顔はのどかで、これを作った ミケーネ側にも戦利品として城内に入れたトロイ側にも何故か滑稽さを感じてしまうのは私だけでしょうか?



Control Buttons 最初へ 前へ 次へ 最後へ


「トルコ編」の続き


トルコ編

「トルコ編」に戻る
日本編

「日本編」に戻る
海外編

「海外編」に戻る

Valid HTML 4.01 Transitional